- 鳥獣戯画を見ているとウサギが出てきます
うさぎさんの耳の先端が黒いです 墨絵ではありますが、眼も真っ黒だったはず
これが日本の在来種の野ウサギです
寒い地域では冬の間だけ白くなります、でも全身真っ白ではなく、耳の先と目が黒いのです
鳥獣戯画をさかのぼる、ずうっと昔、因幡の白兎もこんな姿だったに違いありません
みんな知ってる目が赤い真っ白のうさぎさんが、大人の事情で飼われ始めたのは、明治時代から
それまで、日本には目の赤いしろうさぎはおりませんでした
これは 尾竹国観が昭和初期あたりに描いたカチカチ山の挿絵
カチカチ山を時代考証いたしますと、しろうさぎはまだおらぬはず
本当だったら、耳の先と目が黒くなきゃいかんのです
きっと 子供たちになじみが深いうさぎさんを描いたのでしょうな
安土桃山時代の兜でも、ウサギはモチーフとしてよく使われています
中には、目が赤く、真っ白のうさぎがモチーフになっているのもありますが、明治以降のものなんでしょうね
、、、、、戦国鎧 兜 目貫 鍔 、、、、今まで見た中で、猫をモチーフとしたものだけは、いまだ見たことがありません よほど役に立たないと思われていたのだろうか